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オメガ3系脂肪酸でうつ病が治る?
国立がん研究センターが発表
昨年の9月に国立がん研究センターが、驚きの研究結果を発表しました。
不安症やうつ病に、青魚などに含まれるオメガ3系脂肪酸が効くというのです。
国立がん研究センターは、抗不安効果をメタアナリシスで検討した結果、オメガ3系脂肪酸の摂取により不安症状が軽減すること、身体疾患や精神疾患などの臨床診断を抱えている場合にその効果が高いとしています。
不安は最も一般的にみられる精神症状で、国民の約3人に1人が生涯において何らかの不安症と診断されています。
うつ病患者は健常者と比べて血液中のオメガ3系脂肪酸が低いこと、オメガ3系脂肪酸サプリメント(なかでもオメガ3系脂肪酸の一つであるエイコサペンタエン酸(EPA)含有率が高いもの)がうつ病治療に有益であることなどが報告されています。
オメガ3系脂肪酸を1日2,000mgで効果!?
代表的なオメガ3系脂肪酸には、植物由来のαリノレン酸、海洋由来のEPA (エイコサペンタエン酸) 及び DHA (ドコサヘキサエン酸) がありますが、このオメガ3系脂肪酸の抗不安効果の関係についての研究は今後も注目されます。
研究では、オメガ3系脂肪酸の摂取量を2,000mg以上で効果があったということなので、不安症の予防のためにも毎日少しずつ取り入れていきたいですね。
(参考)国立がん研究センターの発表内容